先生の指導の甲斐あって、件の問題は無事解けた。

その後も私は先生に教えてもらいながら着々と問題集を進めていく。



「んー…疲れたー!ちょっと休憩。」



私は椅子に座ったまま伸びをする。



「お疲れ。」

私の向かいで頬杖を突く先生がにっこり微笑む。



気付くともう5時で、店内も学校帰りの高校生でいっぱいになっている。

お喋り好きなのは女の子ばかりでなく、男子生徒も大勢いる。

先生と私の隣のテーブルも近隣の高校の制服を着た男の子達に占拠されていた。