「木苺フレークシェイクとブレンドコーヒー、お待たせ致しました。」

艶々の赤いジャムが美味しそうなシェイクがトレーに乗せられる。

先生がトレーを取り上げ、上階へ上がる階段を振り返った時、背後から



「舞奈!」



と呼ばれる声がした。



声の方へと視線を向ける。



「!!」



「木苺シェイクなんか頼む人、お前以外にいるんだー、とか思って見たら、やっぱお前かよ。

って…

舞奈、『お友達』?」



そう言って先生に視線を移したその人物は…





「お兄ちゃん!!」





兄だった…