昼下がりの裏通りのハンバーガーショップはやはり空いていて、長居して勉強を教えてもらうにはちょうど良さそうだった。



「南条何飲む?」

「私、木苺フレークシェイク!」

「またなんか可愛いもの選ぶなぁ。」

「ここ来たらいつもこれって決めてるんだもん。」

「じゃあ木苺フレークシェイクとブレンドコーヒー。」

先生が注文してくれる。



お財布を取り出すと、先生が手で制す。



「いいよ。このくらい。」

「え、でも先生、来てもらった上に悪い…」

「誘ったの俺だし。それに南条頑張ってるから。」

「…ありがとう。

じゃあ必ずどっかでお礼するね!」



私が言うと先生は

「期待して待ってる。」

と私の好きな甘い笑顔で言った。