自宅の最寄り駅。

1時45分。



今日の服装は、少し広いVネックが大人っぽいロイヤルブルーのニットワンピースにコートを羽織ってみた。

ワンピースは幽かに一緒にしまってあったパープルのオードトワレの香り。

花柄のバッグにはもちろん問題集。



この時間は電車の本数が少ない。

次の電車に先生が乗っていないとその次は2時を過ぎてしまう。



閑散とした改札にホームのアナウンスが流れてきた時、

「あっれ!?舞奈じゃん!?」

甲高い声が響く。



振り返るとそこには知った顔がある。



「ユナちゃん!」

「久しぶり~!!

え?1年の時、小学校の同窓会で会って以来だよね?2年ぶりとかじゃん!?」


ユナちゃんは小学校の同級生。

中学から今の学校に入った私は地元の友達に会うことは珍しい。