「南条、誤解したと思うから一応言っとくけど…
俺、夜璃子と付き合ってないからね。」
「あ…はい…」
「高校生の南条には変に思うかもしれないけど、
俺ら学生の頃はみんなで学校に近い夜璃子の家に上がり込んで、朝まで飲んでディスカッションするとかが日常だったから。
まぁそういうノリの話だから。」
私はこくりと頷く。
「夜璃子はさ、見た目は女だけど、そういうの関係なく『同志』だから。
まぁアイツは俺のことただの元級友くらいにしか思ってないかもだけど。」
あ、これ、夜璃子さんも同じこと言ってた。
そういう意味では『相思相愛』なのかもしれない、この二人は。