「学校の様子とか、東京での生活とか南条に話してやって欲しいんだ。」
「昴が話したんじゃないの?」
「研究の話はな。
けどほら、俺は実家住みだったし、暮らしぶりとかはやっぱ女の子同士の方が分かることもあるだろう?」
「ふうん。」
夜璃子さんがホットソイラテを一口飲む。
「東京に親戚とかは?」
「ありません。」
「そうなんだ?
受験当日どうするの?日帰り…はさすがに無理よね?」
「前日どこかに泊まろうかと。」
「え…
大丈夫?最近海外からの観光客需要でその時期近隣のホテル取りにくいよ?」
「そうなんですか!?」
そんなこと考えてもなかった。