かくん…

どのくらい時間が経ったろう。

私はカップを持ったままうたた寝しかけて、頭が落ちる感覚にはっとした。



「眠いんだろう?少し寝るか?」

そう言って先生が私の手からカップを取る。



「イヤ。帰らない。」

「ここで寝て良いから。」

先生がベッドをぽんぽんと叩く。



「先生と一緒に寝る。」

「は?」

先生はまさに開いた口が塞がらないといった顔で額に手を当てる。



「お前…

煽ってんの?」



「うん。」



私は少し寝惚けていてなんだかよく分からないままなんとなく頷いた。



先生は溜め息を吐いて立ち上がり、ベッドに掛けられた布団を捲る。

それから私を抱き上げて、ベッドの上に寝かせた。