「お兄ちゃんだけは応援してくれるんだけど…。お兄ちゃんじゃねー…」

「いやいや良いじゃない、お兄ちゃん。
孤軍奮闘するよりかは全然いいよ。

とは言え、お父さん聞いてもくれなかったか…」

先生が額に手を当て、綺麗な顔をきゅっとしかめる。



「うん…

でも!絶対諦めないから!」



私は力強く言う。

と、先生の口から信じられない言葉が発せられた。





「俺やっぱ南条のこと好きだな。」





「え…!?」





(私のこと、好きだ…って…言った?)



唐突な先生の告白に混乱する。



ど…どうしよう!!



私も好きだって言わなきゃ…



言わなきゃ…



だけど…



突然のことに息も吸えなくなり、頬は燃え、視界は潤む。

どうしようもないくらいクラクラしてしまって言葉が出てこない。