校長先生の話が終わり、着離任式が始まる。
三年の私たちにはあまり関係ない。
毎年三年は受験生担当のベテランの先生が担当するのがデフォルトだから。
私は退屈しのぎに足元窓から外を見る。
どこからか桜の花びらが舞ってくるのが見える。
その時、講堂内に少女たちのざわめきが起こった。
(?)
皆の視線を追って見上げたステージの上には…
まるでそこだけ光を纏ったかのような美しい男の子の姿。
それは…
春休み、駅で出会ったあの美しい男の子だった!
(え、えぇ、えぇー!?)
「ちょっとカッコいいよね?」
「どっちかって言うと可愛い系じゃない?」
皆がひそひそやっている。
が、私には周りのざわめきなんてほとんど聞こえなくなっていた。
(な、なな、なんでここにっ!!)
混乱する頭でステージ上の彼を見つめる。
白い肌、大きな瞳、栗色の髪。
間違いなく彼だ。
インクブルーの上品なスーツ姿の彼は近くで見るよりも等身が高く、スタイルが良い。
私は言葉もなく、思わぬ出来事にただただ美しい彼の姿を見つめることしか出来なかった。
三年の私たちにはあまり関係ない。
毎年三年は受験生担当のベテランの先生が担当するのがデフォルトだから。
私は退屈しのぎに足元窓から外を見る。
どこからか桜の花びらが舞ってくるのが見える。
その時、講堂内に少女たちのざわめきが起こった。
(?)
皆の視線を追って見上げたステージの上には…
まるでそこだけ光を纏ったかのような美しい男の子の姿。
それは…
春休み、駅で出会ったあの美しい男の子だった!
(え、えぇ、えぇー!?)
「ちょっとカッコいいよね?」
「どっちかって言うと可愛い系じゃない?」
皆がひそひそやっている。
が、私には周りのざわめきなんてほとんど聞こえなくなっていた。
(な、なな、なんでここにっ!!)
混乱する頭でステージ上の彼を見つめる。
白い肌、大きな瞳、栗色の髪。
間違いなく彼だ。
インクブルーの上品なスーツ姿の彼は近くで見るよりも等身が高く、スタイルが良い。
私は言葉もなく、思わぬ出来事にただただ美しい彼の姿を見つめることしか出来なかった。