「ちょっとぉ!今日は私と帰る約束だったでしょ!!」
俊介の彼女だ。
「…まさか、約束忘れてたの!?信じられない!!!」
…彼女と約束してたんだ…。
「ごめん!今日は俺、由梨と帰りたいから…」
俊介の意外な返しがすごく嬉しかった。
でも…
「彼女でしょ?じゃあ、二人で帰りなよ」
私の言葉に俊介は、驚いたような、寂しいような顔をした。
「…また、明日ね。」
俊介の返しを聞かずに、私は教室を出た。
俊介のばか…。
私の好きな人は、かっこいい。
頭もいいし、運動神経もすごくいい。
おまけに、サッカー部のエース。
そこまで、完璧なのに、すごくチャラい。
だから、沢山の女の子と付き合ってる。
身近な、仲の良い女の子には一通り告白してるらしい。
…私以外…。
“どうして私には告白してくれないの?”
ってすごく考えちゃう。
“次の彼女と別れたときに、告白してみようかな?”
とか。
“私が告白したら、付き合ってくれるかな?”
とか。
“私と付き合っても、他の子と同じで、すぐに別れちゃうのかな?”
とか…。
女の子にだらしなくて、最低なあいつ。
でも、どうしても好きなんだ。
“最低”とか。“大嫌い”とか。
すごく思ってる。
でも、それ以上に好きなんだ。
…好きだ。ばか。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!!
“好きだ。ばか。”の番外編を今度、書きたいと思っているので…
その時は、読んでくれると嬉しいです!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました(*´∇`*)