次の日学校へ行くとある噂が広まっていた。


「お前、原田さんと付き合ったのか?」


朝一に友達から聞かれた。


「どういう事?」

「昨日、原田さんと家の近くに住んでる女子がお前らが抱き合ってるの見たって騒いでたぞ?」

「あー、別に付き合ってはない」

「じゃーどういう関係?」


興味深々で聞いてくる友達。


「おはよー!」


そこに明るく入ってくる原田さん。

みんなの視線が原田さんに集まる。


「え?なにかあったの?」


困った顔の原田さん。


「昨日阿久津くんと原田さんが抱き合ってるの見たって…」

「えっとー…それは。」

「別になんでもないよ」


俺はなんでもない事を伝えたいのに周りは茶化している。

原田さんは恥ずかしそうに隣の席に座った。


「もうー!みんなやめてよー!恥ずかしいじゃん!」


原田さんは顔が真っ赤になる。