そして、全授業が終わり放課後になった。


「よし!リュウヤくんいける?」

「おう」

「今日はね!バス停の近くに出来たアイス屋さんも行きたいんだけど…」

「わかった」

「やったー!リュウヤくん優しい!」


原田さんはこんな小さな事でいつも喜んでくれる。

原田さんと一緒に下駄箱へ行き、靴を履き替えている時、また美月にあった。


「リュウヤ!」

「また美月か」

「今日どこ行くのー?」

「バス停の近くにあるアイス屋だって」

「えー!アイス??私達も行きたい!」

「はぁ?なんでお前も行くんだよ」

「だってー今日何するか決まってなかったしー…それにデートじゃないならいいじゃん!」

「原田さんに聞いてみれば?」

「原田さーん、どうかな?」

「えっと…うん!大勢のほうが楽しいものね!」


結局みんなで行く事になった。

俺と原田さんの前を楽しそうに歩く美月と清水さん。

するといきなり隣を歩いていた原田さんが俺に近づいてきた。


「どうした?」

「あのさ…手繋いだらダメかな?」

「いやー…あの2人いるし」

「だよね…じゃー帰り家まで送ってくれないかな?リュウヤくんと2人になりたいの…」

「わ、わかった」


ちょっとドキドキしてしまった。