「ごめん、なんかつい…」

「ううん…」

「なんかあったの?」

「ちょっとね…」

「美月と?」

「違う…」


俺は清水さんと距離を置いて座る。

なんか心地よくて落ち着く。


「なんか落ち着くな」

「えっ?」


またまたビックリした顔で俺を見る。


「今日朝からいろいろあって疲れてて、1人になりたくてここに来たら懐かしさを感じて、今清水さんの隣にいるのが落ち着く」

「そ、そうなんだ」

「ごめんな。なんか悩んでるのに…」

「ううん。」

「俺でよかったら話聞こうか?」

「大丈夫!今ので元気出たから!」

「お、おう」

「あのさ…ワガママ言ってもいいかな?」

「どうした?」

「図々しいんだけど、暇な時デートしてくれないかな?」

「??」


次は俺がビックリしてしまった。


「嫌ならいいんだけど!!でもちょっと一緒にでかけてみたいなって思っちゃって…」


テンパってる清水さん。


「俺でいいなら…」

「本当に??」

「今日とかは?」

「うん!ぜひ!」

「じゃー放課後迎えに行くから…。じゃーまた」


俺は慌てて屋上を出てしまった。

それよりもドキドキが止まらない。

甘酸っぱい気持ちになって舞い上がっている。