「ねぇ、リュウヤくん!今日暇かな?」
同じクラスで隣の席の原田さん。
いつも俺に声をかけてくれる。
「今日は…うん、特に用事はないよ」
「よかった!放課後買い物つきあってくれないかな?」
「俺でよければ…」
なんか不思議なんだ。
あんまり女子と関わるのが苦手な俺だけど原田さんは嫌な気がしない。
原田さんはクラスでも人気がある。
まあ、見た目もかわいいし、頭もいいし、なにより雰囲気がいい。
原田さんが友達の所に行った後、隣のクラスの女子、美月がきた。
美月は幼稚園からの幼なじみ。
そのせいかいつも俺に突っかかってくる。
「また原田さんとデートするの?」
「またってなんだよ。誘われたから行くだけで、デートじゃないし」
「ふーん…デレデレのくせに」
なんか美月は原田さんの事よく思ってないらしい。