「璃奈~♪早くしないと遅れちゃうよ?マヤ«時雨万彩»とユーキ«高梨友由希»が待ってるよ~。」 「うん!ちょっと待って!」 「お母さん...行ってきます。」 仏壇のお母さんに挨拶をして家を出た。 街1面に咲き誇っていた桜はいつしか散り、葉桜になった。 今日は、春風が吹いている。 ダークブラウンの髪が風に揺れて気持ちがいい。 通勤ラッシュの電車に乗り約10分。 着いた所は私達が通う清廉学校。 まだ、入学ホヤホヤの高校1年生。 なのに、