飛呂SIDE
『・・飛呂ぉー、ただの風邪だってぇ。』
笑いながら診察室から出てくる千穂。
『ホンマ?よかった』
『・・飛呂?どうしたの?』
聞いてええ?
もう耐えられへん。
『飛呂?』
『なぁ・・千穂。隠してること・・あるやろ?』
俺の言葉を聞くと千穂の顔はみるみる強ばった。
『・・な、なにー?いきなり!そんなんないよー』
『嘘やん。やってココ』
『待って。・・飛呂。言うから!隠すのもアレだもんね・・』
『・・・ぉん・・。』
知りたい反面、聞くのが恐かった。千穂に何がおきとるのか。
『あたし・・あたしね、』