「タイプって…そんなのあんまり考えた事ないよっ、そりゃ格好いい人はいいとは思うけど…」
考えた末、何となくの答えを言った私に、カイは少し笑って立ち上がった。
「ふっ、そうだよなっ」
「ちょっと！だから何なのよっ？」
「うるせ～自分で考えろっ」
そう言ってカイは背を向け、扉に向かって歩き、ドアを開ける手前で振り返った。
「それから、起こす時はもうちょっと優しく起こせよなっ？」
「なっ…！」
「ははっ」
そう言うとカイは、少し無邪気に笑って先に出て行ってしまった。
何なの、アイツっ。
私の答えになってないし。
急に笑うし…。
本当に分けわかんないっ…。
