次の日の昼休み。


カイが屋上にいる事を一平くんに聞いた私は、屋上へ向かっていた。


“バカ”って言われたままでたまるかっ…!


私は少しケンカ腰になりながら向かった。


屋上のドアを開けて出ると、カイが寝転がっているのを見つける。


寝ているカイは少しムカつくけど、可愛い寝顔をして寝ていた。


そんなカイを私は無意識にじっ…と見てしまう。


…しまった。


「ちょっと!起きなさいよっ」


私は我に帰り、カイを無理やり起こす。


するとカイは、眉間にしわを寄せながら上半身を起こした。


「何だよおまえ…人が気持ちよく寝てるのによっ」


「話…あるんだけど」


「何だよ?」


「あんた、こないだの“バカ”って何よ?」


「はっ?あぁ…」


カイはボソッとそう言うと、私の目を見てきた。