あれから、
絵美が野球部の練習を見に行くようになって、私も連れられたまに見に行くようになっていた。
そして部活が終わり、部室前で幹野くんにタオルを差し出すまでやる絵美には感心していた。
まるで専属マネージャーだなぁ。
と心の中でつぶやいていると、誰かに肩を叩かれて振り向く。
「あっ、一平くん」
「よっ、こないだは応援サンキュー」
「あ~私はそんなに…」
「まぁでも、次の試合は学校で応援バス出すって、張り切ってるよなっ」
「えっ?そうなんだ~」
じゃあ見れるんだな…次も。
「それは嬉しいけどさぁ、ちょっと心配なんだよな~次の杉崎高との試合」
「えっ?そんなに強い所なの?」
「まぁね、去年の優勝校だし、代表校の中でも杉崎高が一番甲子園出場回数が多いしなっ」
「そうなんだ…厳しそうだね?」