「い…いつも調子いいの?」


「まぁな、よっぽどの事がない限り俺の精神力は崩れねーよっ」


「…そうね、あんた無神経で無関心っぽいもんね」


「おまえ本当酷くね!?マジでムカつくから、これから試合は毎回見に来いっ!」


「はっ!?何でよ」


「おまえに見せてやるよっ、俺のピッチングをっ」


「はぁ~?意味分かんないっ」


腕組みをしながら熱弁するカイに、いつの間にか私も腕組みをしながらそっぽ向いて話していた。


「いいから来いっ!必ずおまえにスゲェって言わせるっ」


「あ~そっ」


そうして観覧車は、頂上を過ぎ徐々に下へ下がって行く。


「っていうか、さっき酷かったんだぞ?絵美ちゃん、ずっと幹野の事ばっかり聞いてきてよっ」


「えっ?」


あぁ、さっき二人になった時?