「早く落ちるのはいいのっ!ゆっくり回るのがダメなのっ…!」


「はぁ?何だその、分かるようで分かんね〜理由」


「うっさい」


「ははっ!いや~しかしおもしれ~おまえ意外過ぎるっ」


「ほっといて!…っていうかあんたがピッチャーでエースなのも私からしたら意外よっ」


「はぁ~?そりゃおまえだけだっ」


「ふ~ん何よ、あんたの唯一の自慢って感じよね~」


「おまえヒデ~な、自分の弱点バレたからって」


「うっさい」


「っていうか、俺の本当の武器は“コントロール”なんだっ」


「はっ?コントロール?」


「あぁ、俺昔からコントロールには自信あるんだぜっ?」


……っ!!


そう言ってカイが、私に向かって無邪気な笑顔で笑うから、思わず私はドキッとしてしまった。