「一平くんも言ってた、今年と来年は大切だもんねっ」
「そっ、ご名答っ」
幹野くんの言葉に私はふっと笑って、私達はジュースを手に絵美達の元へ歩く。
「やっぱり、アイツがピッチャーである事がうちのチームの支えになってるなっ」
「ふ~ん、そうなんだ?」
幹野くんからも信用されてるんだな…アイツ。
「応援されるのは嬉しいから、絵美ちゃんも咲原もいつでも見に来て」
「あっ…うん」
けどな…何か素直に応援っていうか、見に行けないな。
そんなことを考えながら、二人の元へ着く。
そしてひと休みし、遊んだ私達は最後にやっぱり観覧車に乗る事に。
ここでもペアはやっぱりカイと二人に。
いつもよりカイに反発してた私には、理由があった。
実は高所恐怖症…。
ガシャン。
私達は向かい合わせに座り、観覧車は上に向かって動いて行く。