「…おい」
「えっ?」
「一応確認するけど、それって…俺だよな?」
「はっ!?何言ってんの?そんなの…他に誰がいるのよっ」
「だよなっ?」
そう言うとカイは、いつもの無邪気な笑顔を私に向けた。
そんなカイの笑顔に、やっぱり私はドキッ…としてしまう。
「なぁ?」
「なに?」
「今日、夕飯まで家にいろよ?」
「えっ!?何で?」
「親にちゃんと紹介してやるからよ?」
「えっ…紹介!?」
それって…私が彼女だって紹介してくれるってこと?
「いいよなっ?」
「そんなっ…急に…っていうか、勝手なっ」
「じゃあイヤなのかよ?」
「別にっ…イヤじゃ………ないけど」
「じゃ、決まりだなっ」
「……うん」
そう言ってカイはまた私に笑顔を向ける。
すると、カイは何やらテレビ前で何かを取り出そうとしていた。