「………」


私はとりあえずジュースを飲んだ。


っていうか、何話せば。


でも何か話さないとっ…。


「ねぇ…最近投げた?」


「最近?あ―…こないだ一平と野球部寄った時に少し…」


「こないだ?……あっ…」


ヤバイ、こないだって…私が水内くんといた時の。


自分で墓穴掘った!!


心の中のそんな叫びを抑えつつ、私はカイに言った。


「そっか…ははっ」


私はそう言って何気なくお菓子を食べた。


カイもジュースを飲みながら窓の外を見ていた。


そして、そのまま窓の方を見ながらカイは口を開く。


「こないだは…」


「えっ…?」


「……悪かったよ」


「えっ?あっ…」


カイ…。


「うん、別に…私も……言い過ぎたし」


何よ…カイのヤツ。


謝ってくるなんて…ビックリして。


でも…ちょっと


うれしい。