「飲み物取ってくるから先に部屋行ってろよ、分かるよな?」
「あ―…うん」
“分かるよな”って……
なんか彼氏っぽい。
カイにそう言われ、私は先にカイの部屋に入ることに。
カイの部屋に入るのは、 あの夏の日以来…。
部屋の中は…特に何も変わらない。
私は部屋の中央のテーブル前に座った。
……っていうか、一応これって彼氏の部屋なんだよね?
い……今さら緊張してきた。
やっぱり……帰ろうかな
私が変な体勢で立ち上がった時…。
ガチャ
「おまえ何してんのっ?」
「えっ?いや…別に?ス…ストレッチ?」
「ぷっ…何だそれ?変なヤツ」
「……うっさい」
なんか…分かんないけど、ちょっと空気和らいだかも…?
「ジュースとお菓子、結局2人だから少ししか持って来なかったけど」
「うん…ありがと」
机の上にジュースとお菓子を置くと、カイは私の斜め横に座った。