「……何だよ?それとも帰るのかよ?」
「えっ……」
どうしよう
私…帰りたいの?
それとも、
カイといたいの?
そんなの…
決まってたんだ。
私は視線を横にずらして、答えた。
「……上がるっ」
「お―…じゃ、どうぞっ」
そう言うとカイは家に入って行く。
私…何て可愛くない言い方…。
そんなんだから、可愛いなんて言われないんだよね…?
そして、私もカイの家に入る。
「お邪魔します…」
…っていうか、私ちゃんとカイの両親に挨拶してないな。
ちゃんとした方がいいよね?
「あのさっ……カイ、今日お父さんとお母さんは?」
「あ―…父さんは仕事で母さんは今買い物に出てる、友達とかが来るって言っておいたから…何か適当にお菓子とかは用意してもらったけど」
「そうなんだ…」
ってことは…
今、この家に2人っきり!?
まずい…それはまずいって!