「おまえ……水内に罪悪感とかあって優しくしてるんじゃねーのっ?」
「はぁ!?そんなの…持ってないわよっ」
「けっ、どーだかっ…」
「“けっ”て何よ!っていうか、そんな事言ったらあんたなんて日常的に浮気してるじゃないっ!」
「はぁ―?どこがだよっ?」
「今だにファンの子に声かけられたら、笑顔振りまいてるじゃないっ!」
「アホかっ、俺はファンだって切り替えてるんだよっ」
「はぁ―?調子に乗ってるんじゃない?あんたっ」
こうして…2人になると、当たり前だが私達の言い合いを誰も止めない…。
言い合いをしたまま、その日カイとは別れた。
次の日。
教室でいつものように友達とはしゃぐカイを見て、私はイライラしながら絵美に愚痴る。
「っていうか、あんたたちいつもケンカしてるようなもんだもんね~?」