「じゃぁ…あそこの運動公園に行きたいかな?」


「はっ?運動公園?今は試合なんてやってねーぞ?」


「うん…いいよ、それにカイ肩なまってるんじゃない?私でもキャッチボールぐらいならできるしっ」


「キャッチボール?…そんなんでいいのかよ?」


「うん、そんなんでいいのっ」


そう言いながら宇美は、俺に笑顔を向けた。


そう……俺が欲しかったのはおまえのその笑顔だ。