俺は一平の事を無視するように、ゲーム本に目をやった。


すると一平はまだ続ける。


「おまえ…まさかっ、どこまでも行ってねーんじゃっ!?」


一平のその言葉に俺はさすがに乗せられ、一平の胸ぐらを掴みながら大声で言った。


「んな分けねーだろっ!!」


と、そこで俺は頭をバシッと叩かれる。


「イテっ…!」


「こらっ、いくら部活引退したからってスポーツマンが暴力振るうなっ!」


「いって―な―おまえ~」


宇美に頭を叩かれ俺は頭を抱えた。