そして、あの暑い夏が過ぎた……。


あれから2ヶ月後。


俺は教室でゲーム本を机に広げながらいると、一緒に見ていた一平が言ってきた。


「で?咲原とは上手く行ってんのかよ?」


「はっ?あ―まぁ……」


すると一平は、窓際で絵美ちゃんと楽しそうに話してる宇美をチラッと見ながら言ってきた。


「へぇ~そっかそっか、まぁ…おまえらはくっつくのが遅すぎたぐらいだからなっ」


そう言うと一平は、ニヤニヤしながら俺を見てくる。


「……何だよ?まだ何か言いたそうだなっ」


「いや~お似合いなお二人が付き合って、もう2ヶ月ぐらい経ちますし~どこまで行ったのかなぁ~なんてっ」


「はぁ―!?どこまでも何も、おまえに関係ねーだろーがっ」