「どうも、よろしく」


そういえば、私幹野くんと話すの初めてなんだけど。


クラスも違うし、いつも絵美から聞いてるだけで、こんなんでダブルデートしていいものか…。


私がそう悩んでると、


「確か、たまにカイと一平といる…?」


「あぁ…まぁ~」


私が微妙なリアクションをすると、カイが口を開く。


「本当にたまにだそ?幹野っ」


「何っ、あんたその言い方」


私が反論すると、幹野くんが考え込むように口にした。


「なるほど、おまえら二人の為か…」


「はぁー!?」
「はぁー!?」


私とカイは同時にリアクションする。


「違うよ!私達こそおまけなのっ」


「あ~ちょっと宇美~」


しまった、口を滑らせてしまった…。


絵美が小声で言いながら私の袖を引っ張る。


「宇美のバカ~バレちゃうよ~」


「ゴメン…絵美っ」