偉いな絵美…ちゃんと幹野くんの事考えてて、私なんて単に自分の気持ちぶつけただけじゃ…。
私は今更ながら、昨日の事を後悔し出した。
その時、
「はい、二人ともっ」
「あっ…水内くん?」
水内くんが私と絵美に、お茶のペットボトルを差出しながら横に来た。
「さすが委員長~気が利く~」
「みんなに配ってるよ、先生の手伝いしてたんだ」
「そっか、ありがとうっ」
「いえいえ」
水内くんはそう言うと、微笑みながら私の隣に座った。
「とうとうだね?まさか…ここまで来るとは思わなかったよ」
「うん、本当だね」
「昨日は…眠れた?」
「うん…実はあんまり、別に選手じゃないのに変だよね?私」
「いや、そうだと思ったよ、咲原さんは誰よりも本道の事考えてるとね」