「えっ?OKだけって…」


私の質問に答えず、水内くんは立ち上がった。


「じゃあ…送るよ」


「い…いいよ駅すぐそこだし一人で大丈夫、るりちゃん達見てて?」


「大丈夫だよ、るり達と同じく君も大切だって言ったでしょ?送らせて?」


「うん…」


二人で玄関に向かうと、バタバタと足音がしてるりがこっちに走ってきた。


「お姉ちゃんっ、もう帰るの~?」


「あっ、るりちゃんゴメンね?お姉ちゃんもお家に帰るね」


「やだ―やだぁ―っ!まだお姉ちゃんと一緒にいる~寂しいよ~」


「あっ…」


「るり、お姉ちゃんはもう帰らなきゃいけないんだよ?」


水内くんはるりちゃんの頭をなでながら、泣きそうなるりちゃんをなだめた。


「うっ…うっ…だってお兄ちゃんも帰り遅いし、るり達寂しいっ~」


「るりっ、だからダメだって言ってるだろっ?」


いつもよりちょっと強めに言う水内くんを見て、私は思わず…。