ドアを開けると、そこにいたのは水内くんだった。
「ただいまっ」
「水内くん?お…おかえり、ビックリしたぁ―」
「ゴメンね?驚かせて、咲原さんがいると思ってやってみたかったんだ」
「えっ?」
「新婚みたいでしょ?」
「えっ?あっ…」
「二人はどうしてる?」
「あっ、ご飯食べた後寝ちゃって今部屋に」
「そっか良かった、ありがとう」
「いえいえ、るりちゃん達おいしそうに食べてたよ、水内くんも食べてね?それじゃ…私は帰るね?」
水内くんにそう言って、私がカバンを持ってリビングから出ようとすると、水内くんに手を掴まれる。
「……えっ?」
「咲原さん駅まで送ってくよ、それに…ちょっとだけいい?話があるんだ」
「えっ…?うん…」
…何だろ話って?
リビングでお茶を出されて、私達はソファに座ることに。