「良ければ私が作るよっ、カレーなら作れるしっ」


「えっ?いや…さすがに咲原さんにそこまで迷惑かけるわけには…」


「いいの、困った時はお互い様だよっ」


私が笑ってそう言うと、水内くんはまた申し訳なさそうな顔で笑ってうなづいた。


そしてスーパーで買い物を済ませて、私達は水内くんの家に着く。


ガチャ


「ただいま―」


「…お邪魔します」


私達が揃って玄関に入ると、リビングの方からパタパタと足音がこっちに向かってきた。


「おかえり~お兄ちゃん!」


「おかえり~っ」


出迎えてくれたのは水内くんの妹2人で、とてもかわいい笑顔で近づいてきた。


「ただいま、るり、まり、今日はゴメンな?お兄ちゃん調子悪くて、このお姉ちゃんがカレー作ってくれるんだよ」


水内くんが2人の頭をなでながらそう言うと、2人は一気に私をジッと見てくる。