「この高校入ったのも単に近かっただけだしさ、予選もいつもベスト8止まりだし、だから俺は不安に思ってたんだよな~」
「あぁ…そうなんだ?」
「それなのにアイツが"近いし、その快挙オレらがしたらいいじゃん”っていつもみたいに軽く言うから、俺も変な安心感覚えてついオッケーしたんだよな~」
「へぇ…軽いのは昔からなんだね」
「あぁ、でも俺はな~んとなく咲原に対する軽さは単なる照れ隠しに思えるな~」
「照れ隠し!?アイツが?ないないっ!」
私は一平くんの言葉に驚いて、手のひらを振りながら否定しまくった。
だって、本当にアイツから照れ隠しなんて、ちっとも感じないから。
とそこに、
「一平~!」