そうして話してる中、ふいに窓の外を見ると、雨が止んでいたのに気づいて、私は立ち上がって窓の方に近づいた。


「あっ…雨上がったみたい」


「マジで?あんな酷かったくせに」


そう言いながらカイも立ち上がり、窓の方に来たのを見て外を指さす。


「うん、ほらっ」


「あっ、マジだ」


「酷くないっ?さっきまであんな雨だったのにっ………」


私はカイにそう言うと、カイがすぐそばにいて、顔が近い事に気づいた。


そして、私は急に意識し始める。


…もしかして私、今とんでもない所にいるんじゃ?


……しかも二人。


そんな風に考えていると、カイが突然私の髪を触ってきた。


「…ちゃんと乾かしたか?」


「えっ?うん…」


「それにしても、やっぱり長いなっ」


「…そうだね」


カイは私の髪の束を手にしながら、喋ってくる。


けど、私の心の中はパニックになっていた。


何?


何がしたいの…?