「それ、喉乾いたろ?飲んでけよっ」
「えっ?」
カイがそう言って、勉強机に置いてあったジュースを指差した。
「ありがと…もらおうかな、ねぇ座ってい?」
「あぁ…」
私は、カイの勉強机の椅子に座りながらジュースを飲むことに。
そして、何げに辺りを見渡すと…バットや野球選手のポスター、あとは過去に取ったトロフィーなどが部屋に置かれているのが目についた。
ちょっと散らかってるのも目についたけど…。
「…お母さん明るい人だね?」
「あぁ、まぁ~いつもあんな感じよっ」
「へぇ~でもやっぱり何となく似てるよっ」
「はぁっ?似てねーよっ」
「ふふっ、似てるよっ」
お調子者な所とか…。
「全っ然嬉しくね~」
カイはぶっきらぼうにそう言ったけど、カイの家庭環境の良さが伝わってきて、私は少しあったかい気持ちになった。