私が言葉を発してから数秒立った。

ん?

私さっきなんて...。


なんてはずかしいことを...!?

今すぐ撤回したい。

「ごめんなさい...。少し冷静になったの。
やっぱり私にはまだ早いの。」

胸が痛い。

「そうだよね。じゃあまた今度。」

笑顔で咲良君は、私に手をふり去っていった。

どんどん小さくなっていく背中にはほのかに

切なさが見えた。