「帰ろっか」

今は我慢しているものが張り裂けそうなそんな声だった。

そうじゃない...!

「いやっ..!ちょっと待って!」

咲良君は、目をまんまると開いている。

「知ってから...とはいったけど、それは今でもいいでし ょ?咲良君の事、色々教えて」

ちょっと気持ち悪かったかもと後悔した。

「嬉しいな...。じゃあ近くのカフェでもいく?」

常に私へのエスコートを欠かさない。

勇敢な彼に興味を少しずつ持っていくようになった。