心臓がバクバクと波打っている。

顔も真っ赤だ。

彼が私から離れた。

ん??

首になにかがかかっている。

「実は今日ね、誘い出す予定で来てたんだ。

だから何か僕の目印になるものないかなって思って。

探してたらいいの見つけたんだ。」

私はもう一度首にかかったものを見た。

桜のネックレス?

「見ればわかるけど、桜のネックレスなんだ。

紹介が遅れて申し訳ないけど、僕の名前は

『赤江咲良』(あかえさくら)っていうんだ。」

『赤江咲良』それが彼の名前...