「あのね、実はずっと気になってたの。先パイが私のこと“邪魔だ”って思ってないのかなって。」
ずっと心に閉じ込めていた、本当の気持ちが溢れてくる。
「もう、諦めた方がいいのかな…?」
友達とそんな話をしていると、急に手を捕まれた。
「きゃ!」
静かに扉を閉める音がして、その後に私を探す友達の声が聞こえた。
私は、ゆっくり後ろへ振り向く。
「…先パイ!?」
何で、先パイが…!?
「ごめん舞花!さっきの話聞いちゃって…」
え!?ってことは、私が修也先パイを好きだってバレちゃったの…!?
「お前、誤解してるから」
どういうこと…?誤解って何…?
「俺はお前のこと“邪魔”だって思ってないから!むしろ、あの…。俺は、お前が来るのをいつも待ってんだよ!!」
何それ…。もしかして、先パイも私のこと…。
「俺は、お前が好きだ。」
いつになく、真剣な表情の先パイにドキドキする…。
「だいだい、好きなヤツとじゃなきゃ、こんな一緒にいねーだろ!」
真っ赤な顔で言う先パイ。
「…私も、大好きです!先パイ!!」
そう言うと、先パイは私を抱き締めて、
静かに“知ってる”と私の耳元で呟いた。