私とプリンスは絶対にそれ以上にならない
確かにたまにちょっと見惚れちゃうけど
私にとっては癒しというか
見てるだけで満足って感じだし…
漆原君がどうであろうと私には関係ない
と、考えながら食べていると

「橘さんいますか?」

「え、私?」


後ろのドアから私を呼んだのは漆原君だった
その光景を見て漆原君ファンが私をキッと睨みつけた
勘弁してよー…

「あのー…どうしたの?」

女子の怖い顔が並んだ中を進み
私は漆原君に問いかけた
みんなの視線が痛すぎて今にも逃げ出したい

「ちょっと話したいなって思って、だめかな?」


「あのさ、とりあえず屋上行こ!
みんな見てるから!」

必死の形相で小さな声で耳元で叫んだ
たぶん私の顔、凄かったと思う