漆原君は、じゃあまたと言ってその場を離れた
離れた瞬間たちまち女子が群がり
その姿は数分経たずに見えなくなってしまった
間宮は間宮で同時に逆方向に歩き出した
「ちょっと間宮!!」
「は?なんだよ、また居たのかよお前」
「まだ居たのかよじゃないでしょ!
なんでさっき私に振ったのよ!」
「すぐそこにお前が居たから。以上」
「ちょっ、なにその適当な返事!
てか歩くの早すぎ!止まれ足長!」
咄嗟に出た軽い悪口
だって私より倍に足が長いから歩くのが早すぎる
ムッとしてる私をよそに
あいつは教室へと戻っていった