「えーっとー…」
高身長な間宮とプリンスに囲まれた私は
まるで蛇に睨まれた蛙状態
漆原君はまぶしいくらいの笑顔で見てくるし
間宮は逆に憎たらしい笑みで見おろしてるし…
「私はどっちもどっちだと思う…かな？」
漆原君の肩を持ったら女子に睨まれる
間宮の肩だけは持ちたくない
私はどちらのほうにもなりたくなくて
悩んだ挙句、そう返事した
「へえ〜…そっか」
「えっ、漆原君…？」
漆原君はさっきとは違う
無理やり笑顔を作ったような感じでそう答えた
「お前、やるじゃん。ちょっと意外だったかも」
「え、なにが？」
逆に間宮はというと、また黒い笑みで
私を見てニヤニヤし始めた
私、なにか変なこと言った？
