間宮はずっと私から目を離さない
それは顔を見なくても
痛いくらいの視線ですぐにわかった
いつもいい加減でむかつく奴
私を馬鹿にしてくるむかつく奴
強引で、態度も身長もでかくて
口悪くて、でもどこか優しさがあって
気づいたら私、色んな間宮を知ってる
「……帰るか、暗くなってきた」
「ちょっ、ちょっと待って!」
「あ?」
「そんなに言うなら
……好きにさせてみてよ、バーカ」
私なりの精一杯の強がり
今はまだ自分の気持ちに気づきたくない
気づいたらまた、傷つくかもしれない
でも間宮だったら……
「ならずっと俺についてこい。ぜってー後悔させねーから」
「よっ、宜しくおねがいします…」
「ほら、手貸せ」
やっぱり相変わらず最後まで間宮の態度は大きい
でも彼らしい、というか変わって欲しくない
私は差し出された間宮の手をそっと掴んだ
離れないように、ぎゅっと
♡END