私は隅に追いやられ
完璧に身動きできなくなった
あと数センチ、あと数ミリ
徐々に距離が縮まったとき


「させるか、バーカ」

「っ!?」

私の腕を引いたのは、間宮だった

「なっ、なんであんたがここにいるの!?」

「いちいちキーキーうるせーな
お前こそ何してんだよバカ女」

「ちょっ、バカ女ってなによ!!」

「おい、通称プリンス
お前まだこんなことやってんの?
こんな女ひっかけて恥ずかしくねーのか?」

なんか助けられてんだか馬鹿にされてんだか
わかんないんだけど…