ずっとモヤモヤ考えていると

「ごめん遅くなって」

「ううん、大丈夫!」

やばい、声がうわずっちゃった
確実にいま動揺してる
てか動揺しない人なんていないよね!?

「なんか飲む?酒以外なら大丈夫だよ」

「あっ、えーっと…」

漆原君と上手く目が合わせられない
どうしよう、完全に今頭がパニック
知らないふり
知らないふり…

「なんかいつもと違うね、橘さん
もしかして緊張してる?」

「…っ!」

漆原君は急に距離を詰めてきた
そして

「キス、してもいいかな?」