「橘さんごめんね。雰囲気慣れないでしょ?」
「ううん大丈夫。漆原君もいるし
伊藤君も楽しんでるみたいだから」
伊藤君はフロントにいる美希さんにべったり
伊藤君が話上手なのか
それとも美希さんが聞き上手なのか
2人はずっと楽しそうに会話している
「あいつ見た目チャラいんだけどさ
中身はすごい一途なんだよね
美希に出会ってから女関係切ったみたいだし」
「へえ〜そうなんだ…意外…」
いま美希さんのこと呼び捨てだったよね?
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」
「うん、わかったよ」
漆原君はトイレと言って席を立った
静かで薄暗い空間に私は1人
フロントから聞こえる伊藤君と美希さんの笑い声
場違いだよ、完全に私