数日後、漆原君の友達が来るということで
私達は街の中心にある
大型ショッピングモールに来ていた
人がたくさんいる中ようやくベンチに座ることが出来た
「やっぱいつ来ても人が凄いね
場酔いしそうだなー」
「漆原君、人混み苦手なの?」
「あんまり得意じゃないかな
人混みとかにぎやかな場所とか」
漆原君はキャップを深めに被り
あまり周りを見ようとはしなかった
それをいいことに初めての私服姿を
勝手にファッションチェック
「あっ、おーい!りーん!」
「あ、きたきた。こいつが僕の友達の伊藤だよ」
私たちのもとへやってきたのは
ちょっと見た目はチャラそうな人だった
漆原君とはまるで正反対